ホーンテッドキャンパス1

「おはようございます。先輩」


たまたま手にとって読み始めたが最後、
灘ちゃんの強烈な視線と裏腹の無垢な性格にやられました。


もちろん、大筋はオカルト研究会の面々が心霊体験、怪奇現象を解決していく
連作短編方式だったのですが、愛すべきは森司くんのヘタレっぷりでした。

なんせ、霊が見えるという、バリバリの心霊体質である彼が研究会に
入った動機が灘ちゃんの近くにいたい、というからニヤニヤ。

やっぱり、ちょっと不純な動機なほうが親しみがもてるというもの。

ホラー小説と言うより、学園小説といったほうがいいかもしれません。

そんなに怖くないので、灘ちゃんと森司くんの進みそうで進まない
ブコメを愉しむ感覚で読めるのではないかと。

ホーンテッド・キャンパス (角川ホラー文庫)

ホーンテッド・キャンパス (角川ホラー文庫)