ホーンテッドキャンパス1
「おはようございます。先輩」
たまたま手にとって読み始めたが最後、
灘ちゃんの強烈な視線と裏腹の無垢な性格にやられました。
もちろん、大筋はオカルト研究会の面々が心霊体験、怪奇現象を解決していく
連作短編方式だったのですが、愛すべきは森司くんのヘタレっぷりでした。
なんせ、霊が見えるという、バリバリの心霊体質である彼が研究会に
入った動機が灘ちゃんの近くにいたい、というからニヤニヤ。
やっぱり、ちょっと不純な動機なほうが親しみがもてるというもの。
ホラー小説と言うより、学園小説といったほうがいいかもしれません。
そんなに怖くないので、灘ちゃんと森司くんの進みそうで進まない
ラブコメを愉しむ感覚で読めるのではないかと。
- 作者: 櫛木理宇,ヤマウチシズ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/10/25
- メディア: 文庫
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