とある魔術の禁書目録16

最近、仕事が暇になってきたので本の感想でも書こうかと、登録してみました。読むジャンルはラノベ5、大衆小説3、その他2、てな割合です。主にラノベになると思いますが、どうぞ宜しくです。

で、「禁書目録16」を読みました。この作品は、去年、アニメ化するというのでまとめて読んでみたんですが、一言で言えば、「熱い」です。簡単なあらすじとしては、超能力が科学としてまかり通る現代において、超能力者候補生を集めて作られた学園都市を舞台にそこで高校生として過ごす少年、上条当麻のもとに1人のシスターが迷い込んできたことから物語が始まります。

あんまり長々と書くのもアレなんで
ご存じ無い方はこちらで予備知識を。http://project-index.net/


16巻は「学園都市・イギリス清教」×「ローマ正教・ロシア成教」の敵対構図が成立し、上条を抹殺するための刺客「後方のアックア」がローマ正教より送り込まれる。その圧倒的な力に上条を護るために学園都市へやってきた天草式十字凄教の面々も相手にならず、倒されてしまう。そして、襲撃により意識不明の重体となった上条は……。

というわけで、序盤からやられっぱなしの今回ですが、主役は上条当麻というより、天草式の方々といったほうが良いかもしれません。警護役として上条に急接近の五和のこわれっぷりが楽しめ、裏で五和の恋模様を楽しむ建宮らに笑え、でも締めるところはキッチリ締める彼らにちょっとウルルときたり……。
そして、前巻ラストに御坂が知った衝撃の事実に答える当麻にグッときて、それを受け止める御坂にキュンとなって……。
登場人物の数だけドラマを用意してくれるてんこ盛りの一品です。


今回、自分の一番お気に入りは建宮斎字が五和にハッパをかけてチームの結束を固める場面です。

一度は完膚無きまでに倒された相手に、もう一度立ち向かうための覚悟と勇気を皆に奮い立たせる建宮にやられました。あーだこーだ言うなら動いて示せ、と暗に語る彼の心情に上に立つ者としての義務と責任が見え隠れし、心の中で「こんな上司がいたらなー」と思うが現実はなかなかそううまくいくことはなくて……とまあ、とりとめもないことを書いていったりもするので、どうぞよろしくです。