暴風ガールズファイト２

知る人ぞ知る名作、「暴風〜」は名門女子高に突如、転校してきたラクロス好きの女の子が周りを巻き込んでラクロス部の創設から、公式戦出場までを描いたものです。

１巻は同好会設立から練習試合まで、２巻からは同好会から部への格上げと公式戦出場を目標に突き進む彼女らの活躍が描かれています。

「ラクロスで日本一」を目標に掲げ、その名の通り、嵐のように周りを巻き込んでいく転校生、五十嵐千果のまっすぐさや彼女の求心力に引き付けられた面々の個性豊かなこと。

内容は、王道といえば王道かもしれないが、「王道をなめるなよ」と言いたい位真っ直ぐに心に響いてくる作品です。特に後半、公式戦が始まってからは竜巻が駆け抜けるかのようにノンストップで突き進んでいきます。これを読んだのは午前４時過ぎなんですが、ページをめくる手が止まらない止まらない。今朝は朝日とともに心地よい読後感を爽快な気分で味わえました。

「ラノベだから」とあなどるなかれ。高校時代、何かに一生懸命打ち込んだ方には「なつかしい」と思えるでしょうし、何となくな時間を過ごしてきた方には、「ああ、こんな青春いいな」と感じさせてくれるはずです。娘がいる方なんかは、きっとラクロスをやらせたくなるんじゃないでしょうか。僕にはまだ子供はいませんが、もし娘ができたらやらせてみたいかも。経済的にも、最初の用具とかあんまりお金かからなさそうだし。

超能力や魔法といった、現実世界と乖離した部分がほとんどないので、あまりラノベを読まない人にもお勧めです。「バッテリー」や「ＤＩＶＥ」が好きならもう読むしかない！

暴風ガールズファイト (ファミ通文庫)

暴風ガールズファイト 2 (ファミ通文庫)