【読書】学校の階段  レジンキャストミルク5 6

キャッチフレーズで「ビバ!青春の無駄遣い!」なんて書かれてるのを見たが、読んでみてびっくり!

「全然無駄じゃない!これぞ青春だ!」と感服。なんとなくで毎日を過ごしていた主役の神庭幸弘が、入学した高校で出会う階段部。最初は強引な勧誘に入部を断るが、嫌がらせを受けながらも真摯に取り組む部員に熱い何かを感じて入部を決意。

しかし、物語の流れより、何より、自分のお気に入りは筋肉研究部!ボディビルに青春をかける、階段部同様の未公認の部会。彼らの出番はほんのわずかだが、このインパクトは読んだ者にしか分からない。この数ページに「学校の階段」の魅力が結集されています。

今回は神庭の入部から融和までを描いているが、今後は他の部員の過去なども描かれるでしょう。それにしても、ふた親ともに事故で亡くなり、従姉4人と同居生活なんて、三枝先輩のセリフじゃないけど、「四人姉妹の従妹と同居。なかなかいやらしい状況だな」と。だれでも思うよ、そんな羨ましい環境じゃ。ちょっとしたエロゲーかと勘違いしそうになる。

この世代にありがちの悩みを抱えながらも進む缶バッチ(神庭のあだ名)には、これからも振り回されて頑張ってもらいたいものです。

学校の階段 (ファミ通文庫)

学校の階段 (ファミ通文庫)

でも、これも9巻まで出てるから、追いつくのが大変だなー「とらドラ」も9巻まで全部そろえているのに1ページも読んでないし……。来月に最終巻が出るらしいからその時に一気読みでもすることに。


で、「レジン〜」5、6巻。行方不明になっていた晶の父、木島樹が現れ、物語は一気に核心に突き進んでいく。物語は一種の箱庭のようなものだと言われるが、この箱庭で最後に立っているのはどちら側になるのだろうか。最終的に全員いなくなっちゃって、「彼らのいない世界で日常は続いて行く」みたいな落ちになるのかな。どう転んでもバッドエンドになりそうな雰囲気がしてるのよねぇ。どちらも、自ら破滅への道を進んでいるようにしか見えないし。日常の他愛ない絡みが平平凡凡と流れていくほど、非日常の仄暗い部分が鮮やかに浮かび上がってくる。まるで、暗闇にぼんやりと浮かぶ蝋燭の炎のように。
うーん、あんまりうまいたとえじゃないかな。ま、それはそれとして、7,8は確保してあるので早速続きを読むことにしましょう。最終的な感想はそれからで。



はぁー、最近の作品、ほんとに読んでないな。個人的にタイトルで気になったのは、「やってきたよドルイドさん」。う〜ん、読んでたい。


今回の電撃大賞受賞作「パララバ」は買ったんですけどね。作者のコメントだけ読んだら、「タイムリープ」の影響受けたとかなんとか書いてあったので。「タイムリープ」は個人的に生涯で3本の指に入る作品だと考えています。読んだことない方は、絶対に読んでほしい作品です。