さくらファミリア

タイトルから全く内容が想像できず、「杉井光作品でも読んでみるか」と最初に手に取ったのがこれだった。

さよならピアノソナタ」からにしたら良かった。

ユダの生まれ変わりと言われ、命を狙われる羽目になってしまった佑太。彼の命を狙って現れたのに、なぜか家に同居することになった双子の聖少女、エリとレマ。そして聖天使ガブリエルに堕天使るしふぇる(誤変換ではなくひらがななのです)の二人もいつの間にやら居候として佑太の家に転がり込むことに。

まずジャンルにびっくり。「ドタバタ借金ラブコメディ」って。どこぞのPCゲームじゃあるまいし。

とにかく色々なジャンルのキャラを詰め込んでごった煮にしたような強引な展開と訴えられてもしょうがないような宗教パロディに反則すれすれの描写はもうノーコメント。

「こ、これでいいのか?」と考え込んでしまった。


カンピオーネ」テイストなハーレムは羨ましいを通り越して、殺意すら覚えかね……失礼、現実から目を逸らしてひと時の快楽に身を委ねてみたい方にはぜひとも一読してほしい逸品でしょう。裏表紙にあるとおり、たしかに「踏み込んではいけない新境地」だ。

3巻に続くと知ってびっくり。このままいったらお釈迦様とかでてきそうだ。

切り替えて「さよならピアノソナタ」を読もう。


さくらファミリア! (一迅社文庫 す 1-2)

さくらファミリア! (一迅社文庫 す 1-2)

さくらファミリア! 2 (一迅社文庫 す 1-3)

さくらファミリア! 2 (一迅社文庫 す 1-3)