世界平和は一家団欒のあとに7

今回は、初めて主役として八面六臂の活躍をする星弓家の二男、刻人君のターンです。

もちろん、軋人が頑張ったからこその活躍なのですが、それにしてもいい!「一家に一人、刻人君」と皆に声を大にして叫びたい位に無償の愛を捧げられる、まるでキリストのようにただ己の信じる者の為に自らを犠牲にする姿には、誰も心ゆさぶられることでしょう。

未来を予知し「神様」と呼ばれる少女、神野梢。彼女が一週間後に地球が無くなると予知し、それに対して行動を起こす軋人達。事態が明らかになったと思えば、刻人が梢とともに愛の逃避行!?と柚島の勘違い。

刻人の献身的な姿勢がいつしか梢の冷めきった心を少しずつ暖め……しかし、彼女の能力は事態をさらに深刻なものへと進行させていく。

見どころはもちろん、これまで浮いた噂一つなかった刻人の恋愛模様

これまでのシリーズと比べると比較的地味な部類に入るかもしれないが、刻人と梢の触れあうかどうかのもどかしいほどさりげない交流に胸がキュンとなってしまう。

セカイ系の定番として、心温まる作品として、誰でも好き嫌いなく楽しめる作品です。