聖剣の刀鍛冶1

アニメ化、ということでその前に一度読んでみようと手に取ってみた。中世ファンタジーものは最近、あまりヒット作がないので楽しみだった。
この手のもので有名どころといえば、「スレイヤーズ」「ロードス島戦記」や「魔術師オーフェン」といったところか。うわ、どれも90年代だ。ほんとに思い当たらないなぁ。
いやいや「魔王城」もそうだった。「アニスと不機嫌な魔法使い」だって剣と魔法のファンタジーだし、ちょっとちがうかもしれないけど「お隣の魔法使い」は隠れた名作だと思う。

あれ、意外にあったなぁ。

よかった。セカイ系ばかりじゃなかった。

ジャンルの偏りは、文化の衰退を意味するからね。いろんなものが共存できてこそのラノベだと信じたい。

きりがないので一度切り替えて、で、感想は分かりやすくて面白かった。なにかにつけて真っ直ぐなセシリーと何かにつけて無愛想なツンデレルークの飾らない会話がストレートで面白い。

刀を精製するという設定の意外性が肝。この必殺技が今後お約束になり、ルークが主役のセシリーにとって変わるのか、セシリーの頑張りを描いた成長譚として進むのか、そこんとこが自分的な注目ポイントです。

でも、アリアという強力なパートナーを得たことだし、ルークがメインを張るのは外伝かな。出てるか分かんないけど。

次はどんな魔剣が登場するのか楽しみだ。もしくは全くでなかったりして…。

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) (MF文庫J)

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) (MF文庫J)