憐2 3 4 さよならピアノソナタ4
久しぶりの更新
ずいぶん間が空いたものだ。やはり、コミケが原因だろう。仕事の合間にコミケへ行ったのか、コミケの合間に仕事へ行ったのか、よく分からない一週間だった。
憐
本編は3巻まで。4巻はその後を描いた短編集。
現代にまで介入しようとする「時の意志」の暴走が作り出したさらなる危機に思い悩む憐を軽く笑い飛ばす玲人の爽快さは、それまで積み上げてきた緊張感をあっけらかんと突き崩し、読んでいて清々しかった。あくまで無血での解決を望む玲人の子供じみた感情は、単純だが、単純であるが故に出来そうで出来ない。そのシンプルさが物語を救っていたのだな、と最後まで読み終えて感じた。
これから二人が一緒になろうとなるまいと、共に同じ時代を生きていくことに純粋に喜びたい。
もちろん、巻末の四コマのような未来が一番のハッピーエンドかもしれないが。
で、読んだ直後の感想はまた少し違っていて、
無理くり感は否めないものの、現代と未来の差を手塚治虫的ビジュアルではなく、荒廃した北斗の拳テイストにした落差が、このまま残ろうか、それとも未来へ、と思い悩む憐の迷いをはっきりと写し出していた。どんなに気を張ってても、ポロポロと何度も壊れてしまう憐に誰もが一言かけたくなる。
それに対して、玲人のお気楽さ。あれで将来大丈夫なのかと心配になる。
でも逆に足して2で割るとちょうどな二人なんだろうなぁ。
案外、巻末の4コマのような未来が待ってたりして。
二人の未来がどんなに困難であろうと乗り越えた先に幸せがあらんことを。
うーん。似て非なる感想。
憐 Ren 錆びゆくココロと月色のナミダ (角川スニーカー文庫)
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さよならピアノソナタ4
とうとう最終巻。まだまだ読んでたいと心の底から願い、ページを進めていた。
美しい音の渦と恋の嵐に翻弄され、傷つきながらも進む少年の成長が物語を締めてくれた。
正直、読み切ったばかりの余韻が残っていて上手く書けないが、この作品が素晴らしいことだけは自信をもって言える。
この作品に出合えたことに感謝。
次は「さくらファミリア3」を読むことにしよう。
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