森口織人の陰陽道  

おかゆまさき初。

ドクロちゃん」読んだことないけど、向こうもこんな感じなのかな?

阿智太郎テイストなご都合主義展開が安心して読めるけど、先がよめすぎてちょっと物足りなさがひとによっては残るかも。あと、地が「〜でございます」などの丁寧語での表現が「おぼっちゃまくん」を思い出させる。

キャラの設定で面白いのが、主人公の妄想ではなく、ヒロインの妄想がだだ漏れになるというのがユニーク。それを主人公が受け止めるのが2000年代を感じさせる。80、90年代なら男性側の視点で展開されているだろうしね。その変化球具合がちょっとどきどきしてしまう。

森口織人の陰陽道 (電撃文庫)

森口織人の陰陽道 (電撃文庫)

これは一種のSM小説だ。潜在Sの視点で読めば、より楽しめるでしょう。