A君(17)の戦争1〜9

一気読み。疲れました。10日以上かかってようやく読み終えました。

リアルな戦争をファンタジーな世界でやったらどうなるのか?

そうしたら、こうなった。
現実に即した状況を引き合いに出し、たんなる銃撃戦などの戦闘に留まらず、
戦争における地味な部分、補給や移動が丁寧に表現されている。
見えないディティールにもこだわった作者の執念に感嘆。

どちらかといえば、ハヤカワとか朝日ソノラマとかにありそうなお話。
いちいちありがちなファンタジアを「おファンタジア」と小馬鹿にして、他と比較しているところが、「これは他の作品と違うそ!」と主張しているように見える。

読んでる間、戦国絵巻物を読んでるような面白さがあり、自分の予想とは裏腹にどんどん追い詰められていく魔王領にドキドキしてしまった。
でも、最終的にはどんでん返しがあるんだろうと9巻まで読み終えたが、なんとまだ完結してなかった。

9巻が出たのが2年前。もしかして未完のままフェイドアウト

ちょっとまて!ここまで煽っておいてそれはないだろう。

どうかどうか、完結編を出して下さい。

豪屋大介さん宜しくお願いします。

新装版A君(17)の戦争1 まもるべきもの (富士見ファンタジア文庫)

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