血吸村へようこそ1  鋼殻のレギオス12 ブラックアラベスク

阿智太郎はすごい。
こんなばかばかしい話を10年以上、書き続けているのだから。
今回は、吸血鬼だらけの村に引っ越してしまい、美少女に血を狙われることになった
少年の話なんだけど、展開のご都合主義たるや「こう来るか」と感心してしまう。

やはっり、女の子の一杯でてくる話は楽しいな。こういうノー天気ハーレム系は
深く考えずにさらさらっと読めちゃうので好きです。

乳牛達の変貌ぶりは、某ド○クエのモンスターのようなコミカルな恐ろしさを
思い起こさせると同時に笑いが込み上げてしまう。
そして、こう思う。「ああ、自分なら、あっさり食べられてしまうな」と。
「僕血」もおもしろかったけど、これもおすすめ。

血吸村へようこそ (電撃文庫)

血吸村へようこそ (電撃文庫)

で、一転して「レギオス」

終始シリアスモードだけに、重い。
前巻の「インパクトガールズ」が爆笑だっただけに、落差が激しい。

でも、とうとう天剣が参戦することで、戦闘は激しく盛り上がってきた。
「いよいよ、総力戦か?」と思わせる大盤振る舞いにテンションは高くなってくるのだが、
やっぱりそう簡単になるわけないよな、と肩すかしを食らった気分。

次回に繋がる導入部の巻として、次巻に期待。