ベン・トー5

面白かったよ。

段々とラブコメ要素が出てきた感はあるが、全然物語を崩さず、
むしろ読むごとに、熟成したワインのような芳醇な味わいを醸し出して……
自分で書いててよく分からない感想になってしまった。

この巻のヒロイン「広部蘭」の二面性がいい具合に仙をかき乱してくれて、
一気にラブコメになるのか期待させてくれましたが、やはりそうはいかなかった。
すべてを分かっているのは、あやめだけなり。
あやめがいつ動き出すのか、今後注目したい

今回も、素晴らしい表現がいっぱい出てきましたよ。その中でお気に入りをいくつか。


≪いきなりの雨に濡れてしまった夏服の女性の胸元ーそう、
まさに透けブラのようなエロさ≫

ある食べ物の皮を称しているのですが、分かりますか?
自分は読んでて、愕然としました。こんな食べ物にもエロがそんざいするのかと。



≪その四川、違う、視線≫
こういうくだらない一言が、自分の心に引っかかるんです。
文章ならではのダジャレが自分にとっての萌えです。


≪「全然大丈夫ではありませんわ!もう佐藤さんはきっとわたくしたちを淫猥な女としてしか見てくださいませんわ!!ほら、ご覧なさいあの佐藤さんの軽蔑するような目を!わたくしたちを夜な夜な肉欲に溺れる淫靡な雌豚だと思ってるに違いないですわ!」≫
一度でいいから言ってみたい台詞!
雌豚なんて一体いつどこで誰にどういう状況で言えるのか?

これは男のロマンですな。

基本的にあんかけのように熱々なスーパーでの激闘は健在ですので、ここでの感想を見て誤解なさいませんように宜しくお願いします。