とらドラ・スピンオフ3! 

素晴らしい!なにが素晴らしいって、サブタイ!
「俺の弁当を見てくれ」

誰の為のタイトルか、これまでシリーズを読んできた読者ならおわかりのはず。

表題作を含めたどの短編もいい感じに楽しめます。

自分がお気に入りは二つ。「とらドラ!な日曜日」と「にせとら!」
高須家の日常に突如入り込んだ大家のおばちゃんの一言が絶妙。

≪「ねぇ、あんた。竜児くんさ」大家の矛先は唐突に竜児へ向く。「だめだよあんた、こういう子と結婚したら。こういうのは働く苦労を知らないからね。」大河と竜児はほぼ同時、誰がするか、と再び呟くも、もちろん大家の耳には届かない。≫


いいね、おばちゃん。こういうKY的発言が物語を盛り上げてくれる。
自分は常々思うのだが、成功する人はみんなKYなんじゃじゃないかと。最近の風潮は、空気を読んで余計な発言はしないのが流行りのようになってしまっている。何でもかんでもKYって言ってたら、新人なんて何も言えやしない。でも、その中で空気を読まずに、もとい、失敗を恐れずに言えるもの、動くものが成功するのだと、最近感じる。

ま、これは個人的発言として置いといて…。

「にせとら!」では

≪「……竜児。……大好き」≫


さぁ、この言葉の真意は!?
真相は、読んでご確認ください!