ライトノベルの神様

とってもベタで王道な作品でした。

しかし、王道過ぎるだけに下手したら一人よがりな駄作に
なってしまうのではないかと思っていたが、
読んでみると、「お約束」をうまく料理していて最後まで
尻つぼみになることなく楽しめました。

欲を言えば、意外性があまりなかったことぐらいかな。
でも、「ライトノベルの神様」という題の時点で
十分意外性があるのですが。

≪「一緒にいて不安がなくて、
  友達みたいに楽しくて、
  普通の嬉しさがあって、
  そういう―ドキドキのない好きもあるんですよ」≫

いいですね。こういう少女マンガのような青春100%の言葉がしっくりくるのも王道ならでは。

最近のラノベはちょっとひねくれたのが多いから、こういうストレートなのが逆に目立つのがよく分かります。

激しい作品に食傷気味の方には箸休めで一冊いかがでしょうか?

ライトノベルの神さま (集英社スーパーダッシュ文庫)

ライトノベルの神さま (集英社スーパーダッシュ文庫)