さよならの次にくる<卒業式編><新学期編>

久方ぶりの更新。引っ越しでネットが全く見れない環境からようやく脱出。無事に地デジ化も果たし、心置きなくブログ更新。

さて、前作「理由あって冬に出る」が予想以上の大当たりだったので、立て続けに続編2冊も読了。

今回も面白かった。伊神さんの自由気ままな傍若無人っぷりはまさに和製シャーロックホームズ!それに右往左往する葉山くんのへこみ具合も応援したくなる愛らしさ!

<卒業式編>〜<新学期編>へと一貫して根底に流れる伊神さんの神出鬼没の理由や謎の新入生の美術部入部など、全く関係ないことだと思っていたこと全てが一つに繋がった時の爽快感たるや格別なものだ。

ラストのしんみりとしたなかに吹き抜ける爽やかな雰囲気があくまで「日常」をテーマに作品をいくつも刊行している創元社の特徴が良く出ててすがすがしい気分で読み終えられた。

それにしても、柳瀬さんが報われなさすぎる…。

さよならの次にくる <卒業式編> (創元推理文庫)

さよならの次にくる <卒業式編> (創元推理文庫)

さよならの次にくる<新学期編> (創元推理文庫)

さよならの次にくる<新学期編> (創元推理文庫)