鋼殻のレギオス18クライングオータム
<「人間というのはどうしょうもない生き物ですね、まったく」
努力や誠意、想いが、その方向性のままに終点へと辿り着く可能性は低い。多くの人間は事の大小はあれど失敗や裏切りや失恋を経験する。
カリアンもそれを経験したし、経験したからこそここにいる。
失敗や裏切りや失恋は、逃れられるものならば逃れたい。だが、それらがあったからこそ、いまのカリアンは存在する。
決して無駄なことではない。>
己の進むべき道へと歩むカリアン。
<「行きなさい」
フェリが背を押す。
言葉で押してくれる。
「あなたがそれを必要だと思った。それなら必要なのです。誰に何を言われようと、後から振り返って間違っていたとしても、貴方はそれを必要と感じた、それこそがいまここにある唯一の心理です」>
ようやく前に進んだレイフォン。
クライマックスへ向けてそれぞれが動き始めた18巻。ニーナ、クラリーベル、そして人間の感情が芽生えた?ヴァティ。それにしても、今回はフェリが一歩リード。しかし恋人というよりパートナーと言う言葉が良く似合う。次は今回以上の戦いが始まりそうな予感。天剣達の出鱈目な戦いが堪能できることでしょう。
「レジェンド・オブ・レギオス」「聖戦のレギオス」とかも読んでたら、すでに歴史物語のように感じてしまう今日この頃。
すでに20巻まで出てるから情報を入れないように気をつけなくては。
鋼殻のレギオス18 クライング・オータム (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 雨木 シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2011/08/20
- メディア: 文庫
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