彼女を言い負かすのは多分無理 3 4

<好きな人ができました。

 明日が待ち遠しいなんて、学校に行くのがこんなに楽しいと思えるなんて、昔の自分からは想像もできませんでした。
 あの人を思うだけで、心があたたかくなります。
 口下手な私なんかの話でもちゃんと聞いてくれます。面白ければ笑ってくれます。まちがえれば教えてくれます。そんな当たり前のことがうれしくて、いつのまにかあの人のことばかりを考えるようになっていました。
私にも好きな人ができたのです。>


切ない!切なすぎる!この作品ってこんな甘酸っぱかったっけ?とニヤニヤしながら読んでしまいました。
でも、ラストのディベートはしっかり見せどころとして描かれており、本筋は外れず楽しめたのですが、ちょっとラブコメ色が強くなってきたようにも感じつつ…。

まあ、読者もそちらを期待してのことだろうし、そういうもんなのですかね。
これが、ディベート部分を疎かにしてたなら憤慨ですが、ちゃんとテーマや立論、反論を物語に沿ったものとしてきちんとまとめているので、よし!



4巻は、打って変って閑話休題。夏休みでディベート部合宿で海へ。まぁ、水着サービス回でしょうか。

こちらはそれぞれのヒロインが独自に桜井へアプローチを仕掛けたり…と非常にハーレム展開。こちらはこちらでキャラの色が出てて面白かった。


そういえば、スマッシュ文庫の見出しを読むと
「愛と友情のミラクル小説(ショット)」
と書いてあるので、ラブコメ強めで不思議はないのね、と改めて納得。



彼女を言い負かすのはたぶん無理3 (スマッシュ文庫)

彼女を言い負かすのはたぶん無理3 (スマッシュ文庫)

彼女を言い負かすのはたぶん無理 4 (スマッシュ文庫)

彼女を言い負かすのはたぶん無理 4 (スマッシュ文庫)