お隣の魔法使い 語らうは四季の詩   やってきたよドルイドさん   R・O・D3

お馴染み、「お隣〜」シリーズ。いつも、ほんわか楽しませてくれるんですが、今回は少々物足りない感が。なぜ、いままで感じていた魅力が薄くなってしまったのか。分析するに、これだけを読んだからと思われる。この作品は、作者もあとがきで書いているように、「相対的な小説」だと考える。やはり、激しいのを読んだ後の、一服の清涼剤として読むのがいいんでしょう。

ドルイドさん」!軽ーい!サクッと読めて面白い。ナッツ入りの全粒粉クッキーってところか。サクサク食べやすく、いくらでもお腹に入る、おやつ感覚の作品です。ただ、元ネタが分からないとちょっと楽しめない小ネタが満載なのが、読む人を選ぶ感もなきにしもあらず。それでも純真を装った天然のドルイドさん、シャレイリアに、大抵の大きい友達はやられることでしょう。2巻も考えずに楽しく読めるといいな。

やってきたよ、ドルイドさん! (MF文庫J)

やってきたよ、ドルイドさん! (MF文庫J)

「R・O・D」。初めて読んだけど、なかなか面白い。女性ばっかりでてくるのだが、きちんとキャラ分けされていてわかりやすい。それに何より、登場人物のだれもが本に対する愛を持っているのが素晴らしい。べた褒めに聞こえるかもしれないが、べた褒めだ。作者の倉田英之のエッセイを最近読んで(「倉本」という)ファンになったからだ。彼のロックな生き方にリスペクト!最近会ってみたい人ベスト3に入る。でも、どちらかというと小説家というより脚本家なので、そんなに彼の文章を読むことが多くないのがちょっと残念。