魔王城一限目

田口千年堂は初めて読んだが、全体的にほんわかした優しい印象を受けた。

人間の及びもつかないような力を持つ魔人の教師になってしまった主人公エイゴ。物語は何と言おうか、優しい悲しみが通り抜けて行く、少し切ない、だけど未来を感じさせる、陽だまりの隙間にふとある木陰にぶるっとするようなお話。

わかるかなーわっかんねぇだろうなー。自分も書いててよくわかんないし。

この作品は、多分そんなに人気がでることはないだろう。だが、面白くないわけではない。むしろ面白い。自分は、こういうおとぎ話のようなお話が大好きだ。

きっとこれは知る人ぞ知る名作になるのではなかろうか。

魔王城一限目 (ファミ通文庫)

魔王城一限目 (ファミ通文庫)