夏季限定トロピカルパフェ事件

前回のように日常に潜むちょっとした謎をゆるーく解いていくのかな、と思っていたら、
全然違っていたので驚いた。

そもそも、小山内さんが小鳩君に謎解きをさせることが変だった。一巻を読んだ方はお分かりでしょうが、前回の小山内さんなら、小鳩君がもし謎解きをしようものならさりげなく止めようとしていたのに。

第4章「おいで、キャンディーをあげる」(このサブタイだけでグッとくる)でその疑問はパンパンに膨らんだ風船のように最高潮に達し、衝撃のラストには思わずツッコミを入れずにはおれませんでした。風船割れちゃったよ〜。まさか二巻目にしてこのコンビが……。

一番気になるのは、小山内さんのお母さん。あまりにも常識人すぎて、にわかに信じられず。まさかお母さんにも隠された本性があるのでは。そうなれば親子二代の冷たい笑みに小鳩君がやられたりして。

ただ、小鳩君曰く「小山内さんと笑顔の温かみが全然違う」そうだから、そんなことにはならないだろうけど。ていうか、なったらなったで怪談話になっちゃう。

自分の好きな、人の死なない物語。次回の秋季限定スィーツは何かな?
とっくに発売されてるから、確かめなきゃ

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)