神様家族５

うーん、４巻が自分の中で当たりだっただけに、今回はちょっと物足りなさを感じた。

ただ愚痴ってるだけではなにも始まらないので、なぜそう感じたのかを考えてみると、ひとつ思い当たることがあった。前回は短編集だったのだ。

そう、１〜３でも感じた物語のユルさ。それがこの作品の魅力なのだが、自分にとってはいつも内容が少々薄いように思えた。ただ４巻では字数の制約から、そういう緩さが程よく引き締まっていていつもより濃い物語を楽しめた。

そして５巻。別に展開としても、面白くないわけじゃないので、それなりに楽しく読めるのだがどうしてもユルさが気になってしまう。「だったら読むな」と怒られそうだが、そこはそれ、一読者の素直な感想と思って頂ければ。

なんだかんだ言ってもこの後も読むんだけどね。

今回のお話は、ちょっとシックスセンステイスト。キュウタの母を慕う愛情に少し切なくなりました。

神様家族〈5〉(MF文庫J)