ほうかご百物語3 4 5

やってきましたイタチさん。
季節も秋から冬、そして春と四季を感じさせつつ、物語は進んで行くわけですが、
そこはあっさり進まないのが世の常とでも言うべきか。

2巻のラストで穂村から依頼を受けて温泉街での妖怪退治と相成った一同。

見渡す限り一面の銀世界で繰り広げられるのは、毎度お馴染み毒にも薬にもならない妖怪退治。だが、それさえも伏線でしかなく、新登場の美少女?箕輪さんがじつは!……だったという驚愕の事実が明らかに。まぁ、大体想像はつくでしょうが。

稲葉先生以来の大妖怪の登場やマッドサイエンティスト?の一味が現れるなど、これまでとは一味違ったちょっとシリアスもーどな展開が楽しめます。

その余韻も多少残しつつ、バレンタインデーの攻防を描いた4巻では、各人の微妙に揺れ動く恋心を楽しみつつ、新登場の妹キャラを堪能できるお得な一冊。
ここで、一年編も終わって一区切り。
キャラが出揃った感があり、5巻の展開が楽しみに。

新学年となって、後輩もちらちら登場してきた5巻では、美生の新たな一面も垣間見えた多々良木家の面々?の騒動に、そろそろ準レギュラー化しつつある粂神家を軸に巻き起こるドタバタにも負けず、美術部の活躍は留まる事を知らず。

毎度のことながら、軽く読める「ほうかご百物語」はこれぞライトノベル、と胸を張れる作品です。

ほうかご百物語〈5〉 (電撃文庫)

ほうかご百物語〈5〉 (電撃文庫)