ベネズエラビタースウィート    俺の妹がこんなに可愛いわけがない4

ベネズエラ〜」
どこかで似たような話を読んだことがあるような……そうだ、「ネガティブハッピーチェーンソーエッジ」だ。ヒロインの女の子がチェーンソー男に狙われる設定が、イケニエビトとタマシイビトとの関係に通じるものがあると感じた。でも、こっちのほうが向こうよりも深く仄暗いテイストで展開していた。

章ごとに変わる視点は物語をより多重層に展開させ、まさか藤原君の話があんなところで繋がるとは思わなかった。

明海と神野君の間に挟まれた実祈の立場に笑いを浮かべつつも、その根底にはいずれやってくる恐怖と別離の悲しみがあることを考えると終盤に進むにつれて、どのようなラストを迎えるのかと考えるが、自分の想像ではどうやってもハッピーエンドにはなりそうもなかった。

だが、ラストは自分の浅はかな想像をあっさり打ち消すものだった。

タマシイビトの意外な一面にも驚かされたが、一番の驚きは神野君の決断と行動だ。途中まで何してるのかよくわからなかったが、最後の最後に明かされた真実にやられました。 

神野君に座布団一枚!

「俺妹4」

前半は、コスプレ大会や桐乃と真奈美の遭遇、出版記念パーティというコメディパートかと思えば、最後の人生相談になると急にシリアスが顔をのぞかせ始める。いくら、京介がぶーぶー言ってもやっぱり妹が可愛いんじゃないかと言いたくなってしまう。大体、本当に興味がないならあれほど意識してないだろうし。別に、性悪な妹に振り回されることにどうこう言い訳したってやっぱり妹なんだから、肉親の絆は切っても切れないよ。自分はどんなにぶー垂れても何だかんだで桐乃のわがままに応えている京介はカッコいいと思う。

それだけに、ラストの「先輩」には驚いた。これで終わりじゃないの?ええ?だからのアンケートなのね。うーん、自分ならどれをとろうか?桐乃?黒猫?真奈美?意外なところであやせとか?

…………えーい!それならいっそのことハーレムエンドでよろしく!