とある魔術の禁書目録18

前巻、ウィリアムの登場で幕を引いた17巻に
「えー!ここで!?」とビビってたが、
その余韻も忘れて、19巻が出た今頃になって、ようやく読みました

最初から最後までずっと戦闘。
これまでのパワーバランスをひっくり返すような
敵味方に一体どうやって、誰が収集つけるのか。

刀麻?ウィリアム?インデックス?それともヴィリアン?
はたまた殆ど登場してこない第一王女のリメエア?

いやいや、やっぱり最後に場を収めるのはあの方でした。

≪「……いい加減に、お偉い人間に好き勝手やられて
  振り回されっぱなしってのも飽きただろう?」
  それは、ちっぽけな一票
  しかし確実に一つの国家を左右するであろう『力』を
 手にした者達に、英国女王エリザードはこう叫ぶ。
  「さあ、群雄割拠たる国民総選挙の始まりだ!!」≫


クライマックスは水戸黄門の正体披露の如く、
登場人物とともに衝撃を受けちゃいました。

こんな展開有りなの?
なんでもありだよね、この作品。

後半の戦闘は見開きが効果的で、キャーリサ様と
リザード様の対比が見事に表現されていて感動しました。

今回一番輝いたのはキャーリサ様でしょう。
あれだけ立派な悪を演じてくれなければ、
あの感動的なラストはなかったのだろうし。

なにしろ400ページあったから、
あれもこれもと言い出したらきりがない。どの場面も
全くテンションを落とすことなくがっつり読めたが、ぐったり。
さすがに一気読みは疲れる。

で、全てが終わった後の次巻への引きがまた世界を
又にかけちゃってる。(駄洒落じゃないです)

個人的希望としては早いとこ学園都市の戻って
「一端覧祭」編をやってほしいところですが……。

ちなみに一番のお気に入りは、刀麻と美琴の電話シーン

≪「ダメ?」
駄目じゃない、と思わず美琴は口に出しそうになった。≫


ここで御飯3杯は食べられます。
乙女の微妙な揺れ動きがたまりません。
電話なのに、電話だから、姿が見えないからこその
美琴の心情にグッときちゃいました!