ラノベ部3
プリン最強です!
これを凶器にするなんて、正気ですか?と聞きたくなる。
これで完結。正直もったいないと思ったが、あとがきを読むと、納得。
「経験値上昇中」のあとがきに書かれている、作者の作品に対する矜持に共感できた。
「儚くも永久のカナシ」
≪「わたしは竹田せんぱいがかなしいです」≫
こういう方法もありか。古典に完敗
「プリーズフリーズ」
だって、ノリならしかたないじゃない。
世界の半分くらいは多分、ノリでできてるんだろうし。
この章を読んでて、ドラクエⅤのビアンカとフローラを思い出した。
ゲームだから考えなしに選択してたけど、実際問題、結構難しくない?
今後の人生決まるんだよ。
そう考えて、今、ドラクエⅤやったら絶対に結婚相手即決できなさそう。
デボラもいるし……。
「竹泡対談〜それでも世界は廻っている〜」
メタフィクションを内包した偽りの世界なのに本文で語られていることは、現実そのものだ。
二次元に対する社会の風当たり、世界の厳しさを目の当たりにしたときの辛さ。
辛口なことばかり書かれているこの章は、ラノベという媒体を借りた社会批評だ。
二次元メディアコンテンツの現状が触りだけでも書かれているこの章をきっかけに
読者が少しでも身近な問題として考えてくれればいいと思う。
本文にも書かれているマルティン・ニーメラーの詩が
冗談で終わることを一ライトノベル読者として切に願う。
個人的感想
人間の感情を上手く言葉で表現するのは難しい。
思ったことをそのまま言葉にしたり文章にできるのは、一種の才能だ。
そんな才能を持ち合わせない自分にとって、毎日を生きるだけで四苦八苦。
でも、自分のうまく言葉にできないもどかしい思いを形にしてくれるのが本。
嬉しい悲しい好き嫌い楽しいつらい愛しい。
どれもあてはまるようで微妙に違う感情を抱えながら、世界を生きる。
世界はやさしくはないかもしれないが、辛く当ったりはしない。
あるがままを受け止め、返してくる。
いつも、見えない何かと戦って打ちのめされ、それでも抗って、
どうにかこの世界を変えてやろうと、自分は挑戦し続ける。
- 作者: 平坂読,よう太
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