ダンタリアンの書架3
毎回毎回、色々な本が出てくるなぁ、と素直に感心。
文学少女みたいに、ある物語をモチーフにした話もあれば、
本そのものを扱った話もあったり、マンネリ感なく読めた。
「魔術師の娘」では、「竹取物語」をベースに西洋風にしてあって面白かった。
ラストがコメディタッチなのもお気に入り。
でも、自分の一番は「黄昏の書」
ある村に襲いかかってきた化け物に対抗する村人の話なのだが、そのオチが秀逸。
ネタばれになるので詳細は省くが、本好きならではの悩みをエンタテイメントにした楽屋オチに
誰もが苦笑してしまうことでしょう。
構成は連作短編なので、時々、焚書官が出てきて事態がちょっと進展する今の状態が自分好み。
基本は幻書探しに四苦八苦する二人のドタバタを希望。
- 作者: 三雲岳斗,Gユウスケ
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/05/01
- メディア: 文庫
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