ダンタリアンの書架3

毎回毎回、色々な本が出てくるなぁ、と素直に感心。
文学少女みたいに、ある物語をモチーフにした話もあれば、
本そのものを扱った話もあったり、マンネリ感なく読めた。

「魔術師の娘」では、「竹取物語」をベースに西洋風にしてあって面白かった。
ラストがコメディタッチなのもお気に入り。

でも、自分の一番は「黄昏の書」
ある村に襲いかかってきた化け物に対抗する村人の話なのだが、そのオチが秀逸。
ネタばれになるので詳細は省くが、本好きならではの悩みをエンタテイメントにした楽屋オチに
誰もが苦笑してしまうことでしょう。

構成は連作短編なので、時々、焚書官が出てきて事態がちょっと進展する今の状態が自分好み。
基本は幻書探しに四苦八苦する二人のドタバタを希望。

ダンタリアンの書架3 (角川スニーカー文庫)

ダンタリアンの書架3 (角川スニーカー文庫)