魔王さんちの勇者様2
なんだか、どんどん謎ばっかりが増えていくように思える。
前回ラストでよみがえった澄人は現実世界に帰れるのか?
突然こちらの世界にやってきた幼馴染みの撫子を送り込んだ父、夕焼の真意は?
でも、物語はそんなことおかまいなしにラブコメテイストを振りまきながら進んでいくのですが……。
澄人の一挙手一投足に心揺さぶられるサフラ姫の初々しさに対して、撫子の落ち着きっぷりは、本妻の如き堂々たるもの。
あなたはサフラ派?撫子派?
さぁどっち?
自分なら、どんなに好きでも、いつかは現実世界に戻る二人にかないっこないと心のどこかで思っている、それでも諦めきれない姫様の純情に傾いてしまう……かな?
女から言わせれば、「どうせ男なんて『俺が守ってやる』て思わせる女に弱いんでしょ」て思われてるんでしょうね。
しょうがないじゃない。男の子だもん。
でも、最近は撫子のようなリードする「肉食系女子」が流行っているって言うし、いいんじゃないでしょうか。
でも、2000年以降は、ネットが発達したことで趣味の細分化が進んでしまい、「100万人に売れるもの」じゃなく「1万人に受けるもの」が主流になっているのよね。
おおざっぱなくくりだけど、そうなっていると考えると、さっき書いた「肉食系女子」ももう古くなっているのかもしれない。
なんか脱線したな。収まりつかなくなる前に切り替えて。
で、感想だけど、前回より話が動いていて面白い。これまで張られてきた伏線
なぜ、澄人の家系が代々異世界に送られるのか?
澄人だけがなぜ魔力を持たないのか?
どうやって父は異世界に澄人や撫子を送り込んでいるのか?
フォートランの正体は?
ブィヴィは何がしたいのか?
異世界の本質はどこにあるのか?
etc……。
とまぁ、このようにちまちまと謎は尽きませんが、後編の三巻でどうやって収束させるのか楽しみにしてます。
でも、三巻以降も続くならこれらの謎は次回以降になるでしょうけど。
- 作者: はむばね,ばっじん
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2009/12/10
- メディア: 文庫
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