映画  涼宮ハルヒの消失  ネタばれ注意

とうとう、というほどまだ公開して経ってないけど、観てきました。

朝8時50分の初回なのに、七割ほど埋まってた。
スーツの方も結構見かけた。仕事前に観に来たのかな?

流れとしてはタイトル通り、原作を踏襲したものだが、キョンの絶望感やハルヒの存在を知った時の希望に満ちた声は、原作では淡々とした雰囲気になりがちなキョンの心情がアニメならではの叙情的なものに仕上げてあって、強く感情移入してしまった。「ハルヒって、涼宮ハルヒだろ?」とつぶやいた谷口の絶妙の間に、原作を知ってる自分も、キョンのように思わずスクリーンに身を乗り出してしまうほどだった。

冷静に観ると、今回のキョンはホントにふんだりけったりなんだよね。それも、もてる男の宿命といえばそれまでだけど。(本当はそんな簡単なものじやないんだけど)

それにしても、消失版長門はツボった。仕草一つ一つが男心をくすぐってくるんです。「 やめて」とか、「ありがとう」とか、すそ引っ張ってキョンを引きとめる、とか、小さく首振ったり、頷いたり……。全部いい!!!

正直、普段の無口な長門もいいけど、あれだけ恥ずかしがり屋な長門を見せられると、
ギュギュッと抱きしめたくなってしまう。

絶対に長門ファンの野郎どもは、「俺がお前を守る」とか思ってるはず。

自分?自分は愛でるだけで満足なので、もう一度観に行こうかな、と考えています。


それにしても、今回はキョンがいろいろ動き回っているけど、結局は長門の物語なのね。消失版長門と出会ってから、物語は幕を開くと言ってもいいだろう。それまではプロローグに過ぎない。


世界が改変されてキョンがじわじわと追い詰められた後、ハルヒと出会い、自体が急展開するまで動的なシーンが少なかったからこそ、いきなり襲いかかってきた朝倉の狂気に満ちた美しさが夜空に映えて美しかった。でも同時に背筋がゾクッとする恐ろしさを感じた。

ラストの長門の告白とキョンの叫びは、正直泣きそうになってしまった。

キョンの「雪≠有希」に勘違いして、顔を上げる(あれ?もしかしたら、長門が言ったかも?)長門が可愛くてしょうがない。
愛でるだけで満足とか言っておきながら、結構ハマってる自分がいる。
やばいな、恋しちゃったかも。


これは、ハッピーエンドかどうかはわかれるラストだと思う。結局のところ、長門の切ない恋物語は成就されることはなかったけど、それでも束の間の物語は彼女にとって幸せなものだったと信じたい。
しかし、図書館で本を読んでる長門の様子は少なくとも幸せな思い出を胸に抱いているようだった。自分も長門とともに嬉しさを抱いて、劇場を後にした。


もう一回読み直そう。

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

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公式ガイドブック 涼宮ハルヒの消失

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劇場版 涼宮ハルヒの消失 オリジナルサウンドトラック

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