傷物語

アニメ化の人気もひと段落して、ようやく読みました。

読んでて切なくなってしまった。

キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの持つ深い悲しみ、
羽川翼の持つ心の強さ、
阿良々木暦のひねた素直さ、
忍野メメの公平な精神。

どれひとつかけてもこの物語は成立しない。

それぞれの思惑が絡み合い、締め付け、そして最後はこんがらがってほどけなくなってしまった。これは、そんな物語。

冒頭にあるように何一つ終わりはしない。

始まりなのだ。それが「傷物語
続きは「化物語」で。


どの言葉を書き出してもオチに繋がってしまいそうな気がしてしまうのだが、
これだけはここに書きたい。

≪「僕と友達になってください」≫

これです。「傷物語」はこれなんです。


作者もあとがきで書いてるように、趣味120%の作品ですが、だからこそ流行り廃りの無いものとして、いつでもどこでもだれでも読めるものだと自信を持ってお薦めできます。

案外、自分の友達願望が具現化したらこうなったのかも。
でも、それはそれですごい。

傷物語 (講談社BOX)

傷物語 (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)

化物語(上) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)

化物語(下) (講談社BOX)