レンタルマギカ 滅びし竜と魔法使い

二部最終巻。だけど、まだ続きますよ。

ラストは自分の中で割り切れなさを感じるものだったので、
正直、三部もあると知ってほっとしました。

前巻でズタズタに引き裂かれたアストラルの面々がどう立ち向かうのか、
そこからどう這い上がるのかが焦点となったわけだが…。


≪こほん、と山田は咳払いをした。
 照れくさそうに、碁盤顔のクラスメイトはこう付け足したのだ。
 「だから……みんな、揃って帰ってこいよ?」≫

「山田って誰?」と思ったあなた!彼を知らずして、「レンタルマギカ」を語るなかれ!

日常生活の象徴でもあるイツキの友人、山田。今まで何も知らずにいたのかと思えば、おぼろげながらも裏を知っていた上でのおバカキャラだったことに、感涙。

イカスぜ!山田!

一般人の象徴である彼のこの一言がどれだけの支えとなったことか。
この言葉を聞いたアディリシアの心中は計り知れぬものだったことでしょう。


何気に挿絵の登場率が高いのも見逃せません。

ここまで本編にあまり触れてないけど、そちらは京都を舞台にバトルロイヤル。

緊迫感溢れる展開に血沸き肉踊る迫力…だからこそ、その一服の清涼剤として山田が活きてくるのです。

皆さん。そんな山田の出番が減らないように応援していきましょう。