ロウきゅーぶ! 1

巷で噂のロリ系スポ根ライトノベルをとうとう読んでみた。

バスケットものと小学生というフレーズしかしらなかったので、「どうかな〜」と懐疑的に思いながら読み進めていったのだが…いやいや、今までバカにしててすいませんでした。とっても面白くて、一気に読んじゃいました。少し引いた主人公のコーチ目線がいい!どんな時も惑わされることなくバスケットに愛を持って取り組む姿勢は、もっと多くの人に読んでもらいたい作品です。ただ、あまりにもロリロリしすぎたイラストが間口を狭めているのは、読者層を考えれば致し方ないのだろうか。編集さんの狙いなのかしらね?

ま、それは後に書くとしてイチ押しはこちら
≪「…………………………どきどきします……いけないこと、してる。」≫

これやばいっす!なんでこうなるの?これって全年齢対象でしょ?と言いたくなるくらいドキッとしてしまった。こっちがどきどきだよ!この内容は是非、本編で確かめてください!!

≪「ひなたちゃん、ひなたちゃんは、バスケ、好きか?」
 「おー、大好き。へたくそだけど、みんなとするバスケ、面白い」
 ――決まりだった。この一言で、俺はもう看過できない。≫

かと思えば、このやりとり。そうだよな。誰でも最初は下手だけど楽しいからやってたんだよな。思わず、自分の学生時代を思い出してしまいました。

これ、表紙で敬遠せずに、是非読んでほしいいっぴんです。お薦めです。

ロウきゅーぶ! (電撃文庫)

ロウきゅーぶ! (電撃文庫)


趣味の細分化が進み、100万人の500円よりも1万人の2千円の方が確実になってきた今日この頃。世間に広く訴えかけるのは難しいと本当に感じます。

今後も各ジャンルのコロニー化がさらに進み、それぞれが孤立してしまうと、どの業界も行き詰ってしまうのは、誰もが分かっているのに。

でも、そうならないように頑張ってる例としては角川が天使のつばさ文庫でハルヒを出版したりして、読者層を広げようと試みていたり。

(書きながら思いだした。)

ここで言いたいのは、単一的な見方をしてたら、いろいろ見過ごしてしまうよ、てことなんですね。

最近、思いついたこと書けばいいと思ってる自分がいて、ちょっと悩む。

悩む力 (集英社新書 444C)

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