アムリタ 鬼切り夜鳥子2

アムリタ 野崎まど
メディアワークス文庫創刊作品。

読んだ感想は、一言で言うと「西尾維新風」でしたね。内容は、全然伝奇ものでなく現代ホラーといったところでしょうか。芸大に通う若者たちの群像劇の体裁だけども「あすなろ白書」というよりは「呪怨」とかに近い印象を受けた。

とりあえず思いついたことを羅列するとこんなところでしょうか?
≪「二見さんは素敵な先輩だなぁと思っていました」
 「本当は」
 「二見さんは素敵な繊(せん)芥(かい)だなぁち思ってました」
 「細かいごみか!細かいごみという意味か!」≫

とにかく主人公の二見と最原の掛け合いは絶妙です。上記を読んでると「化物語」の暦と八九寺の掛け合いが思い出されるような軽快さと面白さがありました。

そんなに分量も多くないのでお手軽に楽しめる一冊です。

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)

鬼切り夜鳥子2

疲れた!一体何ページあるんだ!とツッコミたくなるくらい終わりが見えなかった。それぐらい詰め込まれてます。

「京都ミステリーツアー」とサブタイに明記されている通り、京都が舞台。修学旅行でやってきた駒子や久を待ち受ける敵や味方は桝田省治の「ハルカ」を読んでから読むとさらに楽しさが増すことでしょう。

この巻では意外に三橋ちゃんと友人の荒木が活躍していて面白い。三橋ちゃんが発情してしまうところは絶対に見逃せない読みどころ!そこだけでも価値ありです!

鬼切り夜鳥子2 京都ミステリーツアー (ファミ通文庫)

鬼切り夜鳥子2 京都ミステリーツアー (ファミ通文庫)