魔王城三限目 四限目
一気に読みました!
まさかこうくるとは、想像してなかった。正直、日常系になるかと思ってたのに、予想以上の激しい展開に打ちのめされました。
隣国、パーパテッタ皇国の錬金術師に罠にはまってしまったアプリール。さらに、その〈悪行〉に魔人を討伐しようと集まってくる義勇軍。そんな中、エイゴのとった行動とは…。
ざっくりと書くと、4巻までの流れはこんなんですけど…。
ここで救いになるのは、どんなに辛い状況でも前を向かせようと必死に動くエイゴに心打たれる第4巻。最後のどんでん返しに思わずテンション上がりまくりです!
なのに次が最終巻なのが残念でしょうがない。
でも4巻のあとがきで作者は
≪もともとゴールを見据えて、短くきちんとまとめるコンセプトで始めた話です。長くだらだら続けて、魔人の子を酷い目に遭わせ続けるのも可哀想ですしね。≫
と書いていた。ここを読むと作者がどれだけキャラクターへ真摯な愛情を注いでいるかを感じられ、何だか嬉しくなってしまいました。
そうやって、終わりに至る経緯を簡単でもあとがきで書いてくれていることで、読んでいる側も納得して最終巻を待てます。
ちなみに自分が想像するラストは
1・国王と会って、英雄自身が魔人だったから姿を消してしまったことを知ったエイゴ達。魔人の人権を認めさせ、学校に戻る。
2・英雄は魔王を倒した後、その力を恐れた軍に殺されてしまったことを知ったエイゴ達。全てを告白し、王は王位をエイゴに譲り、魔人の人権が認められた国となる。
3・暴走したハイナートがクーデターを起こす。それを阻止する為、魔法開発部のワーズと協力するエイゴ達。魔人と人間の交流を深めるため、国を回る旅に出るエイゴと子供達。
4……これ以上書いてもきりがないのでこのあたりで…。
そういえば3巻から「何か画の雰囲気変わった」と思ってたら、イラストレーターの朝未さんの訃報があとがきに書かれていました。
いまさらですが、ご冥福をお祈りいたします。
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