ブラックラグーン２ 罪深き魔術師の哀歌 煉獄姫 彼女は戦争妖精６

シェイターネ・バーディに続く第二弾「罪深き魔術師の哀歌」！
面白すぎて、一気読みしてしまった。キャラ一人一人の個性が立っているだけに、どう転んでもつまらなくなることがない。特に今回は、番外編だけあってラグーンクルーよりも周囲のキャラ―エダ、ロットン、シェンホア、ソーヤーと型破りな面子が物語をかきまわして、よりエンタメ度を上げてくれている。ゲストキャラのトリシアも例に洩れず、その特徴的な思いこみの強さで物語の道化師役をまっとうしてくれている。

自分が一番印象に残ったのはソーヤー。死体処理を生業としている彼女の心情が普段どういったものかが丁寧に描写されていて、自身の脳内好感度が少し上がった。

＜　余計なことは考えず、さあ、仕事に取り掛かろう。せっかくの死にたてな新鮮ボディだ。死後硬直が始まる前に作業場まで運んでしまいたい。＞

意外に前向きなんだ、と納得。でなきゃ、あんな街でやってけないよね。
各キャラそれぞれに見せ場がきちんと用意されているので(ラグーンクルーは別として)「私はエダ」「おれは、ロットンだぜ」とちょっとひねくれラグーン好きも楽しめること請け合いです。

ブラック・ラグーン 2 (ガガガ文庫)

煉獄姫

言わずもがな。藤原祐の新作。読んだ時点では「＠ＨＯＭＥ」が出てるけど、これはダークな藤原節全開といってもいいのでは。基本的に誰も救われない時点で、そこからどう展開していくのかが非常に楽しみ。

煉獄姫 (電撃文庫)

彼女は戦争妖精６

中ボスも登場して、いよいよ物語は佳境に突入し始めたのだが、いかんせん終わりが全く読めない。一体、誰が楽園にたどり着くのか、それとも誰ひとりたどり着けないまま、また新たな戦争妖精が生まれ、争いが繰り返されるのか。

ある意味、今回挙げた３作品の中で一番王道な作品だけに、尻つぼみな結末にはならないで欲しい。
ちなみに、自分のお気に入りは常葉先輩。やっぱり、ちょっと年上のお姉さんが一番ですな。

彼女は戦争妖精6 (ファミ通文庫)