今どき女中って奉公って!?

久しぶりに大穴狙いで読んでみました。

両親の借金のかたに因業金貸し木津六輔の屋敷に連れてこられ女中となった早苗。そこで跡取候補の三兄弟を含めた住人や使用人達と関わりを持つことでお家騒動に巻き込まれて…。

といった話なんですが…。

悪くはない、といったところでしょうか。話が色々な方向に広がりすぎてまとまりがないように感じられました。もう少し物語の焦点を絞っていって続刊につなげるような作りにした方が良かったのではないかと思います。

今回は、作家も新人の完全新作ということだから、担当編集の方向性によるものでしょうか。売れ線と違った方向性で新しい路線を見出そうとしている意欲は感じられますが、印象としては全体がぼやけてしまって、早苗の話をメインにしたいのか、三兄弟の話をメインにしたいのかが分かりませんでした。

ちょっと辛口コメントなのは、次回に期待ということで。最終選考に残った作品がどんなのだったのか読みたいですね。

今どき、女中で奉公って!? (電撃文庫)

今どき、女中で奉公って!? (電撃文庫)