まよチキ6 レンタルフルムーン3 学校の階段の踊り場2 神様のメモ帳6
久しぶりの更新。
仕事がばたばたでなかなかまとめる時間が無かったから、一気に更新。
早く週2ペースで安定して更新できるようになりたい…。
まよチキ6
<ヤミ月さん、マジパネェッス>
なんだかんだでハマってしまい、6巻まできてしまった。
涼月さんいい!彼女のダークっぷりが随所に煌めいてて、堪りません!
本編は、いままでベールに包まれていた手芸部ランキング1位の実力者、鳴海シュレディンガー(ナクルの姉)が豪快に登場。妹・紅羽にも打ち勝ったその実力は、正にケンカ十段!!
そんな化け物じみた相手と対峙することになったジローの運命やいかに!?
もちろん、スバルやナクル、マサムネに涼月さん達とのラブ模様も展開し始め…。
ま、ぶっちゃけ、寸止め具合が楽しいので、あまり動き過ぎてもよくないし、
動かなさ過ぎてもよくないし…。バランスがむずかしいよね〜。
ラストのページは秀逸。イラストとテキストが見事なバランスで組み合わさって、次回への期待感を否応なく盛り上げてくれる。「神様家族」のときも思ったけど、挿絵のタイミングが他社に比べて上手いように感じる。ぜひ、この作品の編集さんに会ってお話したいと思います。誰か、紹介して下さい!!
- 作者: あさのハジメ,菊池政治
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/01/21
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 39回
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レンタルフルムーン3 第三訓 星に願ってはいけません
<「心は雪のようなものだな。掴み取ろうとすれば溶けてしまい、眺めていれば触れ合うことも無くすれ違って行く。それでも、こうしてうまく手にのせることができれば、ほら」
ツクモは、そっと、テラスの外に突き出していた手を戻す。その手には、白い雪が山のように乗っかってた。強く握れば溶けてしまうだろう。手を翳さなければ触れることもできない。でもその手の中には、確かに空からの送り物が届いていた。
彼女が学校で呼ばれているあだ名を思い出す。雪の女王は、そっと手に持っていた雪を大地へと返す。>
自分的には「ほうかご百物語」以来の王道と呼ぶにふさわしい作品かと。波長が合うだけかもしれませんが…。
情景描写が非常に綺麗で、川端康成「雪国」の一文をああも情緒あふれる使い方されると、もう眼から鱗でした。
<そして今年も、夏の足音を感じさせながら、七夕の季節がやってくる。>
いいものはいい!このフレーズだけでワクワクします!
レンタル・フルムーン〈3〉第三訓 星に願ってはいけません (電撃文庫)
- 作者: 瀬那和章,すまき俊悟
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 文庫
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学校の階段の踊り場2
「階段部」も完結して結構経ちましたが、実写映画化、コミック化と、案外メディアミックスされてれるんですよね。映像化しにくそうなイメージがあっただけに意外です。
実写化といえば、「半分の月が昇る空」知り合いからDVDを借りて観ました。自分がこれまで思い描いたイメージを一度真っ白にしないと、原作ものって受け入れにくいんだな、と改めて感じました。怱那汐里ちゃんの儚げな可愛さが堪りません!
話が脱線しました。で、こちらの読みどころは、御神楽と三島のバレンタイン!お互いの視点から物語を進めていく構成で、こういうのを読むと作者のキャラクターに対する愛が感じられてなんだかグッときちゃいます。締めの一文がそれぞれのキャラを象徴してて、続きを読みたくなりました。WEBでやらないかな?
ラストは、「月光ダンシングステップ」こと井筒の妹が主役。こちらは、「第二部への伏線か?」と思わせるつくりで、1巻の神庭を彷彿とさせ、懐かしくなりました。
<「僕はね――」
そうして、奈美のことを真っ直ぐ見つめる。
「『後継者』神庭幸宏。まだ分かってないけれど、先輩から受け継いで、それを追い求めるもの。今はそんな感じかな」>
こちらは、多分これで完全に完結でしょう。新作「夢魔さっちゃん」も出たことですしね。そちらもまだ読んでないので楽しみ楽しみ。
- 作者: 櫂末高彰,甘福あまね
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/10/30
- メディア: 文庫
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<「探偵というのは、世界に対して、読者でしかいられないものなんだ。この世界の複雑さを受け入れ、その通りに読み取り、より分け、咀嚼し、帰納するしかない。でも」
アリスは目をあげる。
「作家は、違う。ぼくはある作家の執筆方法に関するコラムを読んだことがある。彼はこう書いていた。ラストシーンから、時間の流れとは逆に小説を書くことだってできる――むしろそれが物語の作り方としては正しい、と。わかるかい?作家は世界を演繹できるんだ」
世界を演繹する。
望む結末の為に、そこへ流れ込むすべての筋道を刻み、現実につなげる。
噛みしめるようにアルスは言う。
「ぼくにはできない。きみにしかできない」
その言葉が、長い長い時間をかけて僕の胸に届き、染み込んでいくのを待ってから、アリスはドアを開けてその小さな身体を隙間に滑り込ませた。最後にこう囁く。
「おやすみ、ぼくのワトスン」>
毎度毎度やりきれなさの残るラストに今回も切なくなりました。
あらすじはというと、はなまるラーメン店主・ミンさんの父・花田勝を軸に起こった事件。そこに絡んでくるチャイニーズマフィア達にナルミやアリスはどう動くのか。
とこんな感じ。
でも、自分的には上の引用が印象に残った。
今まで一人、部屋で情報を集めてきたアリスの孤独な心情を綴ったものだろう。初めて、心を許せるのではないかと思えた相手だからこそ、ここまで話したのだろう。
それにしても、ナルミの鈍感っぷりがここまでくると、わざとじゃないかと思えてくる。
ちょいと業腹。
この作品だけ、読み切った感が強くて、あんまり感想が浮かばなかった。
なのでこちらをhttp://d.hatena.ne.jp/KeiKomori/20110219
自分的に、「おお、そう、そうなんだ!」と強く共感させてくれるブログでした。
- 作者: 杉井光,岸田メル
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2011/02/10
- メディア: 文庫
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