カンピオーネⅩ  彼女を言い負かすのはたぶん無理

カンピオーネ

<「草薙護堂。よい機会ですから、申し上げたいことがあります」
 リリアナに凛々しく訴えられて、護堂は背を正した。
 「あなたにはそろそろ、複数人の女子との恋を同時進行で愉しむドン・ファンとして、
 確固たる自覚を持っていただきたいと思います」>

アテネの死、神具の強奪、波紋を残して終わった前巻。さて、今回はとうとうアレクサンドル・ガスコインとの対決か。と思いきや前述のリリアナの忠告通り、女で失敗してしまい、そうはならずに…。それにしても一番の驚きは、ランスロットの正体。まさか鎧の下に隠された素顔があれほどだとは、想像もしなかった。

いつもの魔王達とは違った手法で絡めてくるアレクサンドルの罠やランスロットと共に闘うグウィネビアの作戦に陥れられた護堂がどうやって打ち破るのか。

そして、今回もお楽しみのシーンは健在です!。


カンピオーネ! 10 槍の戦神 (スーパーダッシュ文庫)

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彼女を言い負かすのはたぶん無理

 <「未来の世界の猫型ロボットは少年を健やかに成長させる。是か非か」>
ディベートをテーマにした異色の作品。
こういう、普段馴染みないネタを取り扱ったものは、非常に面白い。
何が起こるか分からないワクワク感はいつも以上でページをめくる指はどんどん加速していき、一気に読んでしまいました。


結果は…面白いは面白いが、ちょっと尻つぼみ。ベタな展開に終始してしまったのがもったいない。

2巻も出てますし、次に期待します。


彼女を言い負かすのはたぶん無理 (スマッシュ文庫)

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