ベントー7 7・5

ベントー7
<「どうだい、洋。言った通り金はかからなかっただろ」
 ……代わりにとんでもないものを失いました。僕の心です……。>

本人の思いとは裏腹にドンドン男同士の世界に引きずり込まれていく佐藤。
まるで白粉の歪んだ欲望が執念となったかのように具現化していく様は
三者視点から見てると面白くって仕方ありません。


< 「まどろっこしいですわね。わたくしたちが愛した佐藤さんはもっとシンプルな方でありましたわ。あなた、本当に佐藤さん?……二階堂さんがおっしゃっていましたわ。出過ぎた杭があるのなら死ぬ気でぶっ叩く。それが佐藤さんだと。では、半額弁当の前に立ち塞がり邪魔をする者がいたのなら……佐藤さんはどういたします?」
  「そんなのは決まってる。狼なら当然……」
  その瞬間沢桔姉妹の言わんとしていることを僕は察し、言葉が切れた。>

かと思えば、かつてのHP部OGである鳥頭の術中にハマり、半額弁当への情熱を失いかけていた佐藤。それを奮い立たせる沢桔姉妹の言葉は彼を奮い立たせ再び戦場へと向かわせる。

【魔導士】金城優、【ウルブズベイン】鳥頭みこと 二人の因縁の戦いに割って入るKYな【変態】佐藤。

いつにもまして激しい争奪戦に鳥肌ものです!



ベントー7,5
<「女の子の涙を止めるのは、男の勤めでしょう?」
        中略
 「一五〇点だ!!やろうぜ、少年!奇跡を起こすぞ!」>


七巻とは打って変わっての7,5巻。一泊二日の旅行に出かける同好会+仙の妹・茉莉花
しょっぱなから、会社員レッドの再登場で今回も彼のから回りっぷりに笑わせてくれました。
旅館に着いてからもハプニングは目白押し!いつもより2割増しのムフフも見逃せません!

<「……あっ」
 ちっちゃい先輩こと茉莉花が声を上げ、僕の脂汗は三・五倍増しで噴き出し始める。>

一体、なにが起こったのか、是非その目で確かめて下さい!!