ベン・トー9 香り豊かな欧風カレー弁当すぺしゃる

<「……あ。……ねぇ佐藤、最後に一つだけ言わせてくれない?」
いきなりシリアスな声になった著莪に緩んでいた僕の顔が一瞬で素に戻る。何か重大なことを言われる、そんな予感がし……。
『ロリはやめとけ』
そして、笑い声が聞こえたあと、電話は一方的に切れた。

――あたしが……必ず、佐藤さんをお弁当の所まで連れていってあげます。
真希乃が言ってくれた言葉……。その約束は、今、果たされたのだ。
彼女への感謝を最後に雑念が飛ぶ。ただ、これを喰いたいとする鋼のように硬く、溶けた鉄のように熱い決意だけが、僕の中に残ったのだった。>


振り幅が半端ない!どんどんR-18に近づいて発禁になるのでは!?と危惧させる一方で半額弁当争奪戦は激化!読むほどにグイグイのめり込んでしまう!かつてのHP同好会OB・秋鹿が繰り出す技の応酬に蹂躙される佐藤たちが乗り越えて半額弁当を手にするさまは熱くならずにいられません。しかし、その後の食事が一番の読みどころ!あれほど美味しそうに書かれてしまうと読んだそばからよだれが…。今日はカレーに決定です!

それにしても…。このままどんどん茉莉花の出番が増えてくると、先輩の出番が…。